歴史から淘汰された占いとは?今では見かけない不思議な占術たち

歴史から淘汰された占いとは?今では見かけない不思議な占術たち 占い

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はじめに

現代の占いといえば、手相、タロット、占星術、九星気学などが主流ですが、実はかつて一時的に流行しながらも歴史の中で「淘汰された」占いもたくさん存在します。
この記事では、今ではほとんど見かけなくなった占術を紹介しながら、なぜ消えていったのか?どんな背景があったのか?を探っていきます。


古代から存在したが消えていった占い

1. チーズ占い(タイロマンシー)

古代ローマでは、チーズの表面の割れ目や穴の形を見て未来を予測する占いが存在しました。
● 起源:古代ローマ〜ゲルマン民族
● 方法:チーズを室温で放置し、模様・割れ目・発酵状態を観察
● 廃れた理由:科学的根拠がないことや、臭い・衛生面の問題から

最近では「ネタ占い」としてSNSで再燃することもありますが、実用としては完全に姿を消しました。


2. モグラ占い(モレオマンシー)

● 方法:モグラの動きや、掘った穴の方向を見て吉凶を占う
● 用途:天候・農作物の予測など農村地帯で活用
● 廃れた理由:都市化によりモグラ自体の目撃例が減少/科学の発展

現代では動物の行動を占いに使うことは珍しくありませんが、モグラに限った占いは文化と共に消えていきました。


中世ヨーロッパで盛んだった「疑似科学的占い」

3. 血液占い(ヘマトスクラシー)

● 方法:血液の色や粘度、にじみ方で未来や病気の有無を判断
● 医学と占術の境界が曖昧だった中世では主流に
● 廃れた理由:近代医学の登場により迷信扱いに

一部のオカルト系では復活の兆しもありますが、倫理的な問題が多いため公的には否定されています。


4. 鏡のくもり占い(キャトプトロマンシー)

● 方法:冷たい鏡に息を吹きかけ、くもり方や水滴の動きで吉凶を占う
● 廃れた理由:主観に頼る部分が多く信ぴょう性が取れなかった

現代の「鏡を使ったセルフリーディング」に近いですが、形式としての占術は残っていません。


江戸時代の日本にもあったマイナー占術

5. おなら占い(屁占/へうら)

● 方法:音の高さやタイミング、匂いなどから運勢を読み取る
● 使用例:宴会での余興/農村での即興判断
● 廃れた理由:あまりに非衛生・非科学的とされて…当然ですが(笑)

娯楽的な要素が強く、正式な占術としては記録もわずか。とはいえ、歴史の一部には確かに存在していました。


なぜ淘汰されたのか?共通点から見えること

これらの「消えた占い」には共通点があります。

  • 主観性が高く、再現性に乏しい

  • 実用性よりも話題性・娯楽性が強かった

  • 近代科学やテクノロジーに置き換えられた

一方で、完全に消えたわけではなく、現代の「エンタメ占い」や「スピリチュアルブーム」とともに一部が再評価されることも。


おわりに:占いは“生き残るもの”が語る

占いは時代の価値観や社会背景とともに形を変え続けてきました。
姿を消した占術にも、その時代ならではの「人々の願い」や「不安」が込められていたと考えると、なんだかロマンを感じますよね。

今、私たちが触れている占いも、100年後には「消えた占術」になっているかもしれません。だからこそ、今この瞬間の“占い”のかたちを大切にしていきたいですね。