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逆位置とは何か
タロット占いをしたことがある方なら、一度は耳にしたことがある「逆位置(ぎゃくいち)」。
カードが正位置(まっすぐな向き)ではなく、逆さまに出たときのことを指します。多くの人は「逆位置=悪い意味」と捉えがちですが、実は解釈の仕方は占い師によって大きく異なります。
占い師によって分かれる解釈
タロット占いの現場では、逆位置をどう扱うかで議論が絶えません。
- ネガティブに読む派
「逆位置は正位置の意味が弱まる、または悪化する」と考える占い師です。例えば「恋人」のカードが逆位置で出れば「別れ」や「関係の停滞」と解釈する、といった具合です。 - エネルギーの方向性として読む派
逆位置を「エネルギーが内側に向く」「時間がかかる」と見る考え方もあります。つまり、正位置で表れる力がすぐには現れず、内面的に働く状態だというわけです。 - 逆位置を使わない派
なかには「逆位置は採用しない」という占い師もいます。その理由は「解釈がネガティブに偏りすぎる」「リーディングが複雑になりすぎる」など。正位置のみで占っても十分当たる、という意見も根強くあります。
初心者におすすめの考え方
タロットを学び始めたばかりの方には、まず「逆位置=ブレーキ」と捉えるのがおすすめです。正位置の意味に対して、スムーズに進まない、何かが妨げられている、という解釈を取り入れると理解しやすいでしょう。
例えば「太陽」が逆位置なら「成功はするけれど遅れる」「喜びが半減する」といった読み方が可能です。決して「逆位置だから悪い」とは限らないのです。
現代の逆位置論争
近年はSNSやオンライン講座の普及により、占い師同士が意見を交換する機会が増えました。その結果「逆位置はこう読むべき」と一つに決めつけるのではなく、相談者に合わせて柔軟に使い分ける考え方が主流になりつつあります。
カードは生きたメッセージ。占い師自身の経験や相談者の状況に応じて「逆位置」が意味するものは変わります。むしろ、逆位置をどう解釈するかが、その占い師の個性や力量を表す部分とも言えるでしょう。
まとめ
「逆位置」はタロット占いにおける永遠のテーマの一つです。
悪い意味にとらえる人もいれば、エネルギーの方向性と考える人もいますし、まったく使わない人もいます。大切なのは「相談者にとってどう伝えるのが一番役立つか」という視点です。占いは答えを固定するものではなく、人生をよりよく進めるための道しるべ。逆位置をめぐる議論そのものが、タロットの奥深さを物語っているのかもしれません。